◎インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する目途は全く立っていない。
インドとパキスタンの係争地カシミールで武装勢力がインド陸軍に待ち伏せ攻撃を仕掛け、兵士4人を殺害した。インド当局が21日、明らかにした。
それによると、武装勢力は21日午後、カシミール南部の地区で陸軍の車列に発砲し、その後銃撃戦になったという。
インド陸軍の報道官は声明で、「待ち伏せ攻撃後の銃撃戦で兵士4人が死亡、3人が負傷した」と明らかにした。
また報道官は「正体不明の武装勢力を追跡している」と述べた。それ以上の詳細は明らかになっていない。
インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する目途は全く立っていない。
インド政府はパキスタンがカシミールの分離独立を目指す反政府勢力を支援していると非難。パキスタンはこの主張を否定している。
印カシミール武装勢力は1989年の武装蜂起以来、中央政府と戦ってきた。カシミールで生活するイスラム教徒の多くがパキスタンへの編入か独立するという武装勢力の目標を支持している。
一連の紛争に巻き込まれて死亡した民間人は数万人と推定されている。