◎デュッセルドルフ地裁は前日、36歳のドイツ系イラン人の男が昨年発生した放火未遂事件への関与およびシナゴーグ襲撃を計画していたと認め、禁固2年9カ月を言い渡した。
イラン外務省が駐ドイツ大使を召喚し、シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)襲撃計画にイラン人が関与したというドイツ地裁の判決に抗議した。国営イラン通信(IRNA)が20日に報じた。
デュッセルドルフ地裁は前日、36歳のドイツ系イラン人の男が昨年発生した放火未遂事件への関与およびシナゴーグ襲撃を計画していたと認め、禁固2年9カ月を言い渡した。
この男は昨年11月、西部ボーフムの学校に焼夷弾を投げ込んだとされる。検察はこれについて、「被告は学校の横にあるシナゴーグの警備が厳重であったため、標的を学校に変更した」と主張していた。
被告は検察の主張を否定している。
検察は被告がイランに渡った元過激派のメンバーからシナゴーグ襲撃を依頼されたと主張。「この過激派はイランの国家機関とつながりがある」とし、地裁はこれを認めた。
IRNAは外務省関係者の話しとして、「駐ドイツ大使を呼び出し、判決は不当であると抗議した」と伝えている。
ドイツ外務省は19日、駐イラン代理大使を召喚し、この問題について協議した。