◎警察は移民を乗せたバス2台を取り締まり、人身売買に関与したとされる3人を現行犯逮捕した
2022年6月6日/メキシコ、南部タパチュラ、米国への移住を希望する亡命希望者たち(QuetzalliNicte-Ha/ロイター通信)

メキシコ南部オアハカ州でアフリカ系移民102人が拘束され、少なくとも3人が逮捕された。入管当局が12日、明らかにした。

それによると、州警察は移民を乗せたバス2台を取り締まり、人身売買に関与したとされる3人を現行犯逮捕したという。

102人の大半は西アフリカのセネガルとギニア出身。他にジブチが6人、コンゴ民主共和国が2人、モーリタニアが1人であった。

入管当局は移民がどこからメキシコに入ったかは明らかにしていないが、そこに不法入国するアフリカ系移民の大半がビザ要件の緩いニカラグアを経由している。

当局はこの1カ月、全国各地で移民数百人を「救出」または「保護」したと報告している。地元の人権活動家によると、当局の救出・保護は逮捕に等しいもので、手錠をかけられ、弁護士なしで尋問を受けることも珍しくないという。

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは12日、メキシコ当局が移民を不当に拘束し、国外追放しようとしていると主張した。

一方、メキシコ内務省移民局(INM)は12日付けの声明で、「オアハカ州で保護された102人は同州内で必要な手続きを受ける」と説明。アフリカに送還するかどうかは明言を避けた。

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