◎サヘル地域における過激派の反乱はマリ北部を統治するトゥアレグ人の反乱と同時期に始まった。
2016年3月2日/マリ、国連平和維持ミッションの兵士(Getty Images/AFP通信)

国連マリ多次元統合安定化派遣団(MINUSMA)が11日、平和維持活動を終了した。

約1万3000人の部隊を率いたゲイ(Mamadou Gaye)司令官は首都バマコの閉会式で「マリの地形は広大、ミッションは非常に厳しいものだった」と語った。

MINUSMAは世界で最も多くの死者を出した平和維持活動であり、300人以上が死亡している。

東アフリカの内陸国マリは2012年以来、イスラム過激派の反乱を食い止めるために奮闘してきた。

サヘル地域における過激派の反乱はマリ北部を統治するトゥアレグ人の反乱と同時期に始まった。

フランス軍はこれを抑えるために「バルハン作戦」を開始し、2015年にはマリ中央部に部隊を展開。しかし、過激派はそれ以降も活動を続け、その影響は隣国ニジェール、ブルキナファソ、チャドに拡大した。

マリ軍政は今年6月、国連に対し、「MINUSMAが安全保障上のニーズに応えているとは思わない」と述べ、撤退を要請した。

フランス軍は昨年撤退任務を終えていた。

ゲイ司令官は演説の中で、「マリの治安当局は過激派を抑えることができる」と強調した。

マリ軍政はロシアの民間軍事会社ワグネルと契約を結び、過激派だけでなく民間人も虐殺したと告発されている。

アフリカ諸国における国連PKOは近年、ますます歓迎されなくなっているように見える。コンゴ政府は9月、国連に撤退を要請した。

ニューヨークの国連当局者は先週、世界各地に展開しているPKOの活動資金には限りがあると指摘。マリからの撤退を擁護した。

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