◎海軍・警察・衛生当局の合同チームはフェンタニル入り錠剤を含む薬物4681箱を押収した。
メキシコ当局がフェンタニル錠剤を販売していた31の薬局を摘発した。海軍の報道官が9日、明らかにした。
それによると、一斉摘発はバハ・カリフォルニア州の複数の町で8日に決行され、偽薬やフェンタニル入り錠剤を販売していたとされる31の薬局が家宅捜索を受けたという。
海軍・警察・衛生当局の合同チームはフェンタニル入り錠剤を含む薬物4681箱を押収した。
海軍の報道官は声明で、「フェンタニル錠剤が誰でも利用可能な薬局で販売されていたことを遺憾に思う」と述べている。
フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。
当局は押収した薬物の検査を進めている。
メキシコの薬局で販売されているオピオイド系鎮痛剤オキシコンチン、パニック障害治療薬ザナックス、アデラルなどにはしばしばフェンタニルが混入している。
当局は合計53の薬局を検査し、そのうち31で違法薬物が販売されていたとしている。摘発された薬局は営業停止処分を受けた。
当局はこの取り締まりで逮捕者が出たかどうかを明らかにしていない。