◎高さ4.5メートルのコンクリート壁の倒壊に巻き込まれた市民1人が死亡した。
フィリピン南部ミンダナオ島沖で2日夜に発生したM7.6の地震について、地元当局は3日、これまでに1人の死亡を確認し、数千人が避難を余儀なくされたと明らかにした。
米地質調査所(USGS)によると、震源地はミンダナオ島の南端沖。震源の深さは32キロ。
米太平洋津波警報センターはフィリピン南部、インドネシア、パラオ、マレーシアの一部に津波が到達すると予想。その後、津波警報はすべて解除された。
USGSによると、この地域では3日にもM6.6の地震が発生。津波警報は出なかった。
日本では太平洋沿岸の広い範囲に津波注意報が発令され、数千人が一時避難した。
ミンダナオ島のテレビ局によると、高さ4.5メートルのコンクリート壁の倒壊に巻き込まれた市民1人が死亡したという。
AP通信は当局者の話しとして、「地震後、自宅から避難した家族がコンクリート壁の倒壊に巻き込まれた」と伝えている。
フェイスブックで共有された写真には小学校の体育館に避難した人々や、徒歩で高台に避難する住民の姿が写っていた。
報道によると、避難所に避難した住民の大半が3日午後までに自宅に戻ったという。
フィリピン民間航空局はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「ミンダナオ島を含む南部の空港で大きな被害は確認されず、遅延や欠航は出ていない」と書き込んだ。