◎救助隊は1週間にわたって水平方向に掘削を進めたが、強固な岩盤と瓦礫の山をかき分けることは不可能と判断し、トンネル上部から掘り進めることにした。
2023年11月27日/インド、北部ウッタラカンド州、崩落事故が起きた建設中のトンネル(AP通信)

インド北部ウッタラカンド州で建設工事中の道路トンネルの一部が崩落した事故について、救助当局は27日、上部からの掘削作業が難航していると報告した。

この事故は州郊外のトンネル工事現場で今月12日に発生。救助隊はトンネル内にパイプを通して閉じ込められた作業員41人に空気、水、温かい食事、薬などを送っている。

災害発生から2週間。41人はトンネル内で助けを待っている。

ウッタラカンド州政府の報道官は記者団に対し、「トンネル上部で作業する12人がスコップなどを使って手掘りしている」と語った。

それによると、12人は数時間で1メートルほど掘り、あと11メートルは掘り進める予定だという。

救助隊は1週間にわたって水平方向に掘削を進めたが、強固な岩盤と瓦礫の山をかき分けることは不可能と判断し、トンネル上部から掘り進めることにした。

しかし、この掘削機が24日に故障。部品を取り替えるなどして対応したものの、何度も故障に見舞われ、作業は難航。修理が完了するまでスコップで掘り進めることにした。

救助隊41人が閉じ込められている場所の上部に穴をあけ、退避路を作るとしている。

救助隊は24時間体制で掘削機の修理とスコップによる手掘りを繰り返した。

41人はトンネルの入り口から約200メートルの地点に閉じ込められている。

数日かかると思われていた救出作戦は難航。関係者は完了目途を説明できずにいる。

掘削機による垂直掘削は26日から本格化した。救助隊は約106メートル掘り下げ、トンネル上部に穴をあける予定だ。

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