◎この地域から避難した住民は5万5000人にのぼる。
2023年11月25日/レバノン、南部のイスラエル国境付近、国連レバノン暫定軍の車両(Hassan Ammar/AP通信)

レバノン南部のイスラエル国境付近でも25日、ガザ紛争の一時休戦により、イスラエル軍とイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘が収まったようだ。

現地メディアによると、この地域から避難した住民は5万5000人にのぼる。

AP通信は「レバノン南部の国境地帯周辺の商店が営業を再開した」と伝えている。

この地域に展開する国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は25日、国境地帯をパトロールしていた車両がイスラエル軍の銃撃を受けたと発表した。

それによると、車両が損傷したものの、負傷者は出なかったという。

イスラエル外務省はこの攻撃に関するコメントを出していない。

イスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの休戦は2日目に入った。

イスラエル政府は25日、タイ人を含むハマスの人質17人が新たに解放されたと発表。イスラエル側は25日中に収監されているパレスチナ人39人を釈放する予定だ。

APによると、レバノン南部の集落には住民数百人が戻ったという。

イスラエル軍とヒズボラによる戦闘の死者はレバノン側で100人超(うち民間人10数人)。イスラエル側では民間人4人を含む12人が死亡している。

ヒズボラはガザ休戦に関与していないが、現地メディアによると、イスラエル領に向けた攻撃はこの2日間、確認されていないという。

南部に戻った一部の住民は被災した家屋を点検したり、持ち物を回収した後、バスや車に乗って避難先に戻ったと伝えられている。

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