◎リオ警察は20日、コンサートを見るために中西部からリオを訪れていた25歳の男性が市内のビーチで何者かに刺殺されたと発表した。
米歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)さんのブラジル・リオデジャネイロツアーが熱波と強盗で台無しになった。
リオのテイラーファンはツアーの運営会社を非難し、怒りと失望を表明している。
リオ警察は20日、コンサートを見るために中西部からリオを訪れていた25歳の男性が市内のビーチで何者かに刺殺されたと発表した。
警察は強盗殺人事件として捜査を進めている。
リオでテイラーファンが亡くなったのはこの4日間で2人目。
23歳の女性は17日、スウィフトさんの公演中に体調を崩し、その日の夜、病院で死亡した。
スウィフトさんはインスタグラムに声明を投稿。女性の死を知り、心が砕け散ったと悲しみを表明した。
コンサートの運営会社は会場への飲料水持ち込みを禁じていた。
中央政府は女性の死を受け、国内で開催される全てのコンサート会場に無料の給水所を設置すると発表。運営会社の対応を暗に批判した。
17日の公演を見たファンは「スタジアムの温度と湿度は常軌を逸したレベルに到達していた」と報告している。
一部のファンは「あまりの暑さに失神した」「会場近くで強盗に襲われた」「警察の取り調べに巻き込まれた」とSNSに投稿した。
リオの衛生当局によると、亡くなった女性は2曲目が始まった後に気を失い、まもなく心肺停止に陥ったという。
女性の死因はまだ分かっていない。TVグローボは関係者の話しとして、「熱中症による多臓器不全で死亡した可能性が高い」と伝えている。
またTVグローボはリオの法医学研究所が18日に検死を行い、さらなる調査が必要であると判断したと報じた。
17日の開演前、ファンはスタジアムの外で何時間も列を作った。報道によると、スタジアム周辺の気温は41度に達していたという。