◎フーシ派はイスラエルの宿敵イランの支援を受け、パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスやレバノンの過激派ヒズボラと協力関係にある。
イエメン、首都サヌア、シーア派武装勢力フーシの戦闘員(Getty Images)

イエメンの大部分を実効支配するシーア派武装勢力フーシが19日、イスラエルとつながりのある貨物船を紅海で拿捕し、乗組員25人を人質に取った。

フーシ派はイスラエルの宿敵イランの支援を受け、パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスやレバノンの過激派ヒズボラと協力関係にある。

フーシ派の報道官は声明で、「テロ国家イスラエルと関係のある貨物船をシージャックし、乗組員を人質に取った」と主張した。

またフーシ派は「イスラエル軍がガザ地区への侵略を止めるまで、この海域を航行するイスラエル関連の船を攻撃し続ける」と警告した。

「テロ国家イスラエルに関連する全ての船、イスラエルと取引関係にあるすべての船は攻撃の対象になる...」

イスラエルの首相府は声明で、「攻撃を受けたのはバハマ船籍の貨物船で、乗組員25人の中にイスラエル人はひとりもいない」と述べ、フーシ派を非難した。

貨物船の所有者はイスラエルの億万長者とみられる。乗組員25人の国籍はブルガリア、フィリピン、メキシコ、ウクライナなど様々だ。

フーシ派は「イスラムの価値観に従って乗組員を治療している」と述べたが、それが何を意味するかについては明らかにしなかった。

イスラエルの首相府はこの拿捕を「イランのテロ行為」と非難。イスラエル国防軍はこれを「紅海の航行の自由を侵害するおぞましい事件」と呼んだ。

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