◎銃撃戦はジャンム・カシミール州南部の地区で16日夕方に発生。陸軍の特殊部隊が武装勢力の拠点とされる建物に踏み込んだ。
2023年11月17日/インド、カシミール地方、反政府勢力の拠点とされる建物(Dar Yasin/AP通信)

インド北部カシミール地方の集落で陸軍と武装勢力による銃撃戦があり、テロリスト5人が死亡した。警察当局が17日、明らかにした。

それによると、銃撃戦はジャンム・カシミール州南部の地区で16日夕方に発生。陸軍の特殊部隊が武装勢力の拠点とされる建物に踏み込んだという。

警察は声明で、「銃撃戦は17日未明まで続き、特殊部隊はテロリスト5人を無力化した」と説明している。

この武装勢力は陸軍および民間人へのテロ攻撃に関与したとされる。

陸軍はこの武装勢力の情報を公表していないが、一部の地元メディアはカシミールの分離独立を目指す反政府勢力とつながりのあるイスラム過激派と伝えている。

住民によると、戦闘の影響で周辺の民家2軒が全壊、1件が損壊したという。

死亡した5人のうち2人は10代男性。残り3人は20代の男性で、昨年この組織に加わったとされる。

この地区では今年9月、陸軍と反政府勢力による大規模な戦闘が発生し、陸軍兵士3人と警察官1人が死亡している。

インドとパキスタンはそれぞれカシミール地方の一部を管理している。この係争地をめぐる紛争が解決する目途は全く立っていない。

インド側で活動する反政府勢力は1989年の武装蜂起以来、国軍と戦ってきた。

イスラム教徒であるカシミール人の多くがパキスタンの支配下または独立国としてカシミールを統一するという反政府勢力の目標を支持している。

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