◎パキスタンは昨夏、壊滅的な洪水に見舞われ、300億ドル以上の経済損失を被った。
パキスタンと国際通貨基金(IMF)は15日、30億ドルの救済基金から7億ドルを拠出することで予備合意に達した。
この基金は資金繰りに苦しむパキスタンを債務不履行から救うためのものである。
IMFは声明で、「スタッフレベルで7億ドルを拠出することに合意した」と発表。パキスタン政府もこれを確認・歓迎した。
融資には理事会の承認が必要。地元メディアは関係者の話しとして、「理事会は数日中に融資を承認する」と伝えている。
来年2月に議会選を控えるパキスタンは記録的なインフレに悩まされている。
首相府の報道官によると、合意発表の数時間前、IMFのパキスタン常駐代表が閣僚らと会談し、この問題について協議したという。
地元メディアは政府筋の話しとして、「IMF常駐代表はスタッフ協議の進捗状況を首相らに伝えた」と報じている。
IMF理事会は今年7月、パキスタンの経済安定化プログラムを支援するため、30億ドルを9ヶ月間にわたって融資することで合意した。
パキスタンは昨夏、壊滅的な洪水に見舞われ、300億ドル以上の経済損失を被った。