◎このプレートはユダヤ人たちが住んでいたローマのアパート前の歩道に4つ設置されている。
ナチスのアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所に強制送還されたイタリア・ローマのユダヤ人たちを慰霊する記念プレートが破壊された。イタリア当局が今週、明らかにした。
このプレートはユダヤ人たちが住んでいたローマのアパート前の歩道に4つ設置されている。
報道によると、10月31日にこの歩道を通りかかった女性が2つのプレートが黒んでいるのに気付いたという。
ローマ・ユダヤ人共同体は1日に声明を発表。「イタリアを含む欧州諸国で起きていることが繰り返されないことを願っている」と表明した。
それによると、別の2つのプレートも被害を受けていたという。
ローマ警察は反ユダヤ主義者による憎悪犯罪とみて捜査している。
フランス・パリでも今週、いくつかの地区で反ユダヤ的な落書きが見つかった。
10月7日にイスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの紛争が勃発して以来、ユダヤ人を脅迫したり、ナチスのシンボル「ハーケンクロイツ(鉤十字)」を公共施設に落書きしたりする行為が世界中で相次いでいる。
ローマ市長を含む多くの政治家がこの破壊行為を糾弾した。
地元メディアによると、4つのプレートは火を付けられたか、黒いペンキを塗りつけられた可能性があるという。
ローマの通りにはこのようなプレートがいくつも設置されている。
地元メディアによると、イタリアで生活するユダヤ人は約3万人。