◎消防士たちはクイーンズランド州郊外で1週間ほど前から消火活動にあたっている。
オーストラリア東部で発生した山火事により男性1人が死亡、50棟以上の家屋が全焼、2万ヘクタールの農地と雑木林が焼失した。地元当局が10月31日、明らかにした。
消防士たちはクイーンズランド州郊外で1週間ほど前から消火活動にあたっている。
同州消防局の管理官は記者会見で、「一部エリアの火災を抑え込むことに成功したため、消防士たちはさらなる延焼を防ぐ野焼きを続けている」と語った。
また管理官は「炎をすべて消すことはできないが、コントロールすることはできる」と強調した。
クイーンズランド州にはビクトリア州やニュージーランドの消防隊が増援部隊として派遣される予定である。
アルバニージー(Anthony Albanese)首相は31日、クイーンズランド州を訪れ、犠牲者に哀悼の意を表したうえで、被災地に支援を提供すると約束した。
警察によると、男性の遺体は先週末に発見されたという。身元と死因は明らかにされていない。
クイーンズランド州で全焼した家屋は53棟となり、数百人が避難を余儀なくされている。
専門家たちは豪の山火事シーズンが始まったことに警鐘を鳴らし、今年の規模は33人が死亡し、3000以上の家屋が全焼し、19万平方キロメートル(北海道面積の2.3倍)が焼失したとされる2019~20年の大火災に匹敵する規模になる可能性があると予測している。