◎事故はアンドラプラデシュ州中心部の地区で発生。入線してきた列車が停車中の列車に衝突し、少なくとも3両が脱線した。
インド南部アンドラプラデシュ州で旅客列車同士が衝突し、少なくとも6人死亡、40人が負傷した。警察当局が29日、明らかにした。
それによると、事故はアンドラプラデシュ州中心部の地区で発生。入線してきた列車が停車中の列車に衝突し、少なくとも3両が脱線した。
地元テレビ局は救助隊員の話しとして、「多くの乗客が脱線した車両に取り残されている」と伝えている。
アンドラプラデシュ州政府はX(旧ツイッター)に声明を投稿。できるだけ多くの救急車を事故現場に送るよう当局に要請した。
インドの鉄道網は世界最大級であり、歴代政府が数十億ドルを投じてインフラを整備したにもかかわらず、事故が多発している。
安全性を向上させる努力は今も続いているが、毎年数百件の鉄道事故が発生し、そのほとんどが人為的ミスや信号システムの老朽化によるものとされる。
東部ビハール州で11日に発生した旅客列車の脱線事故では4人が死亡、数十人が負傷している。
東部オディシャ州バラソールで今年6月に発生した鉄道事故の死者数は300人近くに達した。信号システムの不具合が事故につながったとみられ、インド鉄道(国鉄)の関係者数人が逮捕されている。