◎ベルリン中心部のホテル「ラディソン・ブル」のロビーにある巨大水槽は昨年12月16日に破裂した。
2022年12月16日/ドイツ、ベルリン中心部にあるホテル「ラディソン・ブル」(ロイター通信)

独ベルリンの検察当局は24日、昨年12月に起きた巨大水槽の破裂事故について、原因を特定できなかったため、捜査を打ち切ったと発表した。

ベルリン中心部のホテル「ラディソン・ブル」のロビーにある巨大水槽は昨年12月16日に破裂した。

この水槽はホテルの名物として知られ、100万リットルの水の中に100種類以上の魚が泳いでいた。水槽の高さは15.85m、建設費用は約1280万ユーロ。

この事故により、100万リットルの水がロビーに流れ込み、数人が軽傷を負った。

検察当局によると、10月6日に受領したビル所有者の報告書を評価した結果、過失によるものではないことが確認され、破裂の原因も特定できなかったという。

報告書は3つの仮説を提示しているが、そのいずれも証明する明確な証拠はないとしている。

報告書はこう指摘している。▽円筒をつなぎ合わせている接着剤の継ぎ目が破損したのではないか▽2020年に水族館を改装した際に水槽の底がへこんで破損したのではないか▽改装後に水槽に水を補給するのが遅すぎてアクリルガラスの壁が乾燥しすぎたのではないか。

検察は声明で「原因が特定できない以上、責任の所在を明確にすることはできない」と述べている。意図的な犯行の可能性もないと判断された。

この水族館は2003年にオープンした。再建の予定はない。

当局は当時、中にいた魚約1500匹のほぼすべてが死んだものの、水槽の底にいた数匹が生還したと報告していた。

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