◎2021年の軍事クーデター以降に拘束された市民の家族は面会再開を心待ちにしていた。
ミャンマー軍政が刑務所の面会を3年半ぶりに再開した。現地メディアが24日に報じた。
軍政はコロナウイルスの感染拡大を受け、刑務所の面会を禁じてきた。
ミャンマー国営放送(MRTV)によると、最大都市ヤンゴンにあるインセイン刑務所前には受刑者の家族数百人が列を作ったという。
受刑者が家族と面会するには様々な条件をクリアする必要があるようだ。
2021年の軍事クーデター以降に拘束された市民の家族は面会再開を心待ちにしていた。
面会者はコロナワクチンの接種証明や受刑者との続柄を証明できる書類を提出する必要がある。
AP通信は面会に来た女性の話しとして、「100人以上が2時間ほど待たされた後、大部屋で20分ほど面会を許された」と伝えている。
APの取材に応じた女性は「1年以上ぶりに息子と再会し、薬やお金を渡せたことに満足している」と語った。
人権団体・政治犯支援協会(AAPP)によると、2021年の政変以来、2万5000人以上が治安部隊に拘束・逮捕され、そのうち約1万9000人が今も刑務所に勾留されている。その中にはアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)氏も含まれる。