◎イスラエル軍とガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスにより戦闘の死者は6000人近くに達し、今も増え続けている。
イギリス全土で21日、パレスチナ・ガザ地区への連帯を示す集会が開かれた。
ロンドン警視庁は集会の参加者を10万人と推定。ロンドンの首相府近くでもデモ行進が行われた。
BBCによると、バーミンガム、ルファスト、カーディフ、サルフォードなどで1000人から数百人規模の集会が開かれたという。
イスラエル軍とガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスにより戦闘の死者は6000人近くに達し、今も増え続けている。
ガザ地区の住民約200万人は水、食料、電気、燃料を遮断され、危機的状況にある。そのうち約100万人が南部のラファ検問所近くに避難したと推定されている。
ロンドン警視庁によると、暴動対策として市内に1000人以上の警察官を配備し、警戒に当たったという。
警視庁は救助隊に暴力を振るったなどとして、少なくとも10人を逮捕した。
カーディフでは約1000人のデモ参加者がパレスチナの旗や支持を表明するプラカードを掲げ、ウェールズ議会に向かって行進した。
このデモは英連邦政府とウェールズ政府に対し、ガザ地区での即時停戦と人道支援を送るよう求めるいくつかのグループによって組織された。
デモを主催したグループの幹部はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「英政府は今すぐ、ガザ地区への完全な人道支援を速やかに開始するよう国際社会に強く働きかけ、イスラエル軍の空爆に巻き込まれた善良なパレスチナ人を救うための停戦を実現しなければならない」と書き込んだ。
国連によると、イスラエル軍の空爆によって約140万人のガザ市民が避難を余儀なくされ、50万人以上が国連が管理する147の避難所に身を寄せているという。
エジプトとガザ地区を結ぶラファ検問所は一時的に開放されたものの、通過したトラックはごくわずかで、避難者が必要とする食料と水を確保できる見通しは全く立っていない。
ラファ検問所のエジプト側には支援物資を積んだトラックが数千台立ち往生しているとみられる。