◎パレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まって以来、レバノン国境では小競り合いが続いている。
レバノン南部のイスラエル国境付近で砲撃・銃撃戦が相次ぎ、住民4200人以上が避難を余儀なくされた。地元当局が20日、明らかにした。
それによると、約1500人が国境から北に20キロほど離れた町にある3つの学校に避難したという。
パレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まって以来、レバノン国境では小競り合いが続いている。
レバノンを統治するイスラム教シーア派組織ヒズボラはここ数日の戦闘で民間人を含む少なくとも22人が死亡したと報告している。
避難民を受け入れた学校の担当者はAP通信の取材に対し、「ここ数日の衝突で避難者の数が急増した」と語った。
それによると、学校に備蓄している食料と水はごくわずかで、国連などの支援がなければ、避難者に食事を提供することはできないという。
学校の担当者は国際社会に対し、「水、食料、マットレス、毛布を提供してほしい」と呼びかけた。
イスラエル軍とヒズボラの散発的な衝突は20日も続き、多くの航空会社がベイルート行きの便をキャンセルした。
米国、サウジアラビア、ドイツなどのは自国民に対し、レバノンから退避するよう勧告している。