◎ドイツ鉄道(国鉄)は売却予定額を明らかにしていない。
ドイツ鉄道(国鉄)は19日、同社の子会社であるアリーバを米国のインフラ投資会社アイスクエアドキャピタルに売却すると発表した。
アリーバは欧州10カ国で事業を展開している。イギリスではバスと鉄道。オランダ、チェコ共和国、クロアチア、ハンガリー、イタリア、ポーランド、スロバキア、スロベニア、スペインでも公共交通の一部を担っている。
ドイツ鉄道は売却予定額を明らかにしていない。それによると、取り引きは来年完了する予定。
同社は売却理由について、「鉄道事業に経営資源を集中させるため」としている。
同社は2010年にアリーバを買収。スウェーデンやポルトガルなどにおけるアリーバの事業はすでに売却されている。
同社は米フロリダ州に本社を置くアイスクエアドキャピタルについて、「運用資産370億ドル超の独立系ファンドで、アリーバのさらなる成長と持続可能な発展に貢献できる」と説明した。
アリーバグループのCEOは19日の声明で取引を歓迎し、「アイスクエアドキャピタルは必要不可欠な公共インフラを提供する企業を支援し、エネルギー転換に投資してきた実績がある」と述べた。