◎西部ヘラート州の市民数十万人が緊急の人道支援を必要としている。
2021年11月20日/アフガニスタン、首都カブール、国連世界食糧計画の配給所(Petros Giannakouris/AP通信)

国連世界食糧計画(WFP)は18日、大地震に見舞われたアフガン西部への緊急支援として、国際社会に1900万ドルの拠出を呼びかけた。

WFPアフガン支部は声明で、「西部ヘラート州の市民数十万人が緊急の人道支援を必要としている」と呼びかけた。

また同支部は「人道支援の確保に必要な資金が圧倒的に不足しており、国際社会の助けが必要不可欠である」と訴えた。

同団体はこの地域の市民約10万人に食料支援を届けるべく活動している。

ヘラート州では今月7日にM6.3の地震が発生。その後、M6.3、5.9、5.5の強い余震が起き、被害が拡大した。

さらに今週、3回目の地震(M6.3)が発生し、前回の地震に耐えた家屋が被害を受けた。

タリバン暫定政権はヘラート州全体で2000人以上が死亡したと推定。国連は1294人の死亡を確認したとしている。

被害の全容は明らかになっておらず、実際の死者数はこれよりはるかに多いとみられる。被災地ではボランティアが手作業で瓦礫をかき分け、行方不明者を探している。

WFPアフガン支部によると、最初の地震から数時間後に職員が現地入りし、被災者にビスケット、豆類、その他食料品を配布したという。

被災者の多くが今もテントで寝泊まりしている。地震で全壊した家屋は2万5000戸と推定されている。

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