◎イタリアに入国する移民の多くがアフリカと中東(シリア、パキスタン、アフガンなど)系である。
イタリア政府は18日、中東情勢の悪化によりテロの脅威が高まっているとして、隣国スロベニアの国境警備を強化すると明らかにした。
イタリアとスロバキアはビザなしで往来できるシェンゲン圏(27カ国)に属している。
メローニ(Giorgia Meloni)首相の報道官は声明で、「スロベニアの国境を越えて我が国に不法入国した移民は今年これまでに約1万6000人確認されている」と明らかにした。
バルカン半島から西欧を目指す通称バルカンルートを利用する移民の数は、アフリカ北部やトルコから地中海を渡るルートに比べると少ない。
今年海路でイタリアに到着した移民は14万人を超えている。
報道官は声明の中で、「内務省のテロ対策委員会がバルカンルートの現状を調査しており、国境警備を強化する必要性を確認した」と述べている。
イタリアに入国する移民の多くがアフリカと中東(シリア、パキスタン、アフガンなど)系である。
スロベニア国境のチェックは10月21日に導入され、月末まで続く予定。
イスラエル軍の空爆にさらされているパキスタン・ガザ地区の住民約200万人が行き場を失い、そのおよそ半数が南部のエジプト国境近くに避難したと考えられている。