◎男は14日、カリブ海のオランダ自治領シントマールテンからパリ経由で香港に到着。職員がクッションに隠されたコカインを発見した。
香港国際空港で電動車椅子にコカインを隠して入国しようとした男が逮捕された。現地メディアが15日に報じた。
それによると、男は車椅子のクッションにコカイン11キロを隠していたという。末端価格は150万ドルと推定されている。
男は14日、カリブ海のオランダ自治領シントマールテンからパリ経由で香港に到着。職員がクッションに隠されたコカインを発見した。
中国は麻薬密輸を重罪としており、終身刑の可能性もある。
報道によると、職員はクッションと背もたれの間に縫い直された形跡があることに気づき、検査したところ、袋に小分けされたコカインが出てきたという。
男の身元は明らかにされていないが、香港出身ではなく、警察の取り調べに対し、「車イスは友人から借りたもの」と証言しているようだ。
税関当局は15日、国際的な麻薬密売組織に対抗する取り組みの一環として、リスクの高い地域から入国する訪問者のチェックを強化すると明らかにした。
中央政府の統計によると、2022年の税関検査で危険ドラッグが見つかった件数は931件。2121年の906件を上回った。昨年の逮捕者は178人。
米ニューヨーク州では昨年11月、女性の車椅子の車輪から45万ドル相当のコカインが発見された。
昨年9月にはイタリア・ミラノで電動車椅子の内張りに詰め込まれた約160万ドル相当のコカインが押収された。