◎この地域では今月7日にもM6.3の地震が発生。その後、M6.3、5.9、5.5の強い余震も起き、被害が拡大した。
アフガニスタン西部ヘラート州で15日、今月3度目となるM6.3の地震が発生した。
米地質調査所(USGS)によると、震源地は西部ヘラート州郊外。震源の深さは8キロ。
この地域では今月7日にもM6.3の地震が発生。その後、M6.3、5.9、5.5の強い余震も起き、被害が拡大した。
タリバン暫定政権はヘラート州全体で2000人以上が死亡したと推定。国連は1294人の死亡を確認したとしている。
国際NGOセーブ・ザ・チルドレンによると、15人の地震で少なくとも4人が死亡、153人が負傷したという。
7日の地震に耐えたレンガ・石造りの建物の多くが崩壊。いくつかの集落が被害を受けた。
タリバンの地元当局は被害状況を確認中と報告している。
ヘラート市に避難した男性はAP通信の取材に対し、「政府の支援は全く届かず、多くの住民が食料と水の確保に苦労している」と語った。
7日の地震は過去数十年で最悪の被害をもたらしたと推定されている。被害の全容は明らかになっておらず、調査もほとんど進んでいないようだ。
国連児童基金(ユニセフ)は今週、この地震の犠牲者の9割以上が女性と子供だったと報告した。
APによると、被災地で捜索活動に当たる人の大半がボランティアで、タリバン当局者の姿はほとんど確認できないという。