◎イスラエル軍とガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの戦闘は激しさを増し、多くの民間人が犠牲になっている。
イギリスのロンドンやマンチェスターなどでパレスチナ自治区・ガザへの支持を表明する集会や行進が行われ、数千人が参加した。
BBCによると、ロンドン市内には1000人以上の警察官が配備されたという。
集会に参加した女性はロイター通信の取材に対し、「イスラエルがパレスチナを占領しなければ、こんな戦争は起きなかった」と語った。
イスラエルは1967年の第三次中東戦争でガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸地区、ゴラン高原、アルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領。国際社会はこれを認めていない。
ロンドン警視庁によると、デモに参加した市民少なくとも7人を逮捕したという。うち2人は公序良俗に違反したとされる。
イスラエル軍とガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの戦闘は激しさを増し、多くの民間人が犠牲になっている。
イスラエル軍は現在、ガザへの地上侵攻を開始する準備を進めているものとみられる。双方の死者は3500人を超えた。
ロンドン警視庁は今週、テロ組織に指定されているハマスへの支持を表明したり、同庁が承認した抗議ルートから外れた者は逮捕すると警告していた。
ハマスは多数の民間人を人質に取り、近隣諸国に対イスラエル戦線を構築するよう要請している。
イスラエルが報復空爆を開始して以来、ガザでは2200人以上が死亡。一部の陸軍部隊はガザに入り、限定的な地上作戦を開始したとみられる。
ロンドンの中心部に集まったデモ隊はイスラエルへの全面支持を表明したスナク政権を批判し、パレスチナ人を救うよう要求した。
BBCによると、トラファルガー広場周辺で開かれた集会は大きな混乱なく終了したという。
ロンドン警視庁は一部地域でデモ隊が発煙筒や花火を打ち上げるなど、小規模な混乱が見られたと報告している。
SNSには双方を支持する投稿が多数寄せられている。
ロンドン在住のパレスチナ人活動家はX(旧ツイッター)にこう投稿している。「ハマスは滅ぶべきだが、ガザの民間人に対する前例のない攻撃と兵糧攻め(水、電気、燃料の遮断)は即停止すべきだ...」