◎犯行声明を出した組織は確認されていない。
パキスタン南西部バルチスタン州で武装集団が建設作業員6人を射殺した。地元警察が14日、明らかにした。
それによると、事件は州都クエッタの南方約600キロに位置する町の中心部で発生。武装集団が民間の建設工事現場で銃を乱射したという。
この襲撃により6人が死亡、2人が重傷を負った。警察によると、2人は一命を取り留めたという。
犯行声明を出した組織は確認されていない。
バルチスタン州では四半世紀ほど前から分離主義勢力による紛争が続いている。バルチスタン解放軍(BLA)などの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に求めていたが、後に独立を求めて反乱を起こした。
地元メディアによると、BLAは東部パンジャブ州の出身者を標的にすることが多いという。南部シンド州の建設作業員が攻撃を受けたこともある。
中央政府はバルチスタン州の反乱を鎮圧したと主張しているが、暴力事件は増加傾向にあり、自爆テロや銃乱射が相次いでいる。
この地域ではTTP(パキスタンのタリバン運動)などのイスラム過激派も活動している。