◎イスラエル軍はガザへの地上侵攻を開始する準備を進めているものとみられる。一連の衝突で死亡した民間人は3000人を超えた。
2021年5月22日/パレスチナ、ガザ地区、イスラム過激派組織ハマスの祝賀パレード(AP通信/John Minchillo)

イランアブドラヒアン(Hossein Amirabdollahian)外相は14日、イスラエルに対し、パレスチナ・ガザ地区への攻撃を停止するよう求め、応じなければイスラエルは「大戦という名の巨大地震に見舞われる」と警告した。

アブドラヒアン氏は訪問先のレバノン・ベイルートで記者団の取材に応じ、ガザ空爆をやめなければレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが参戦する可能性があると言及。「そうなれば、イスラエルは巨大地震に見舞われることになる」と述べた。

またアブドラヒアン氏は「ヒズボラはあらゆるシナリオを想定しており、速やかにガザへの攻撃をやめるべきだ」と語った。

イスラエルはヒズボラをイスラム組織ハマス以上の脅威と考えている。

イスラエル軍によると、ヒズボラはイスラエル全土を攻撃可能な精密誘導ミサイルやロケット弾を約15万発保有しているとみられる。

ヒズボラはシリア内戦にも兵士を数千人派遣しており、様々なタイプの軍用ドローンも保有している。

経験豊富なヒズボラの戦闘員たちはイスラエル軍とハマスの紛争が勃発して以来、イスラエル国境沿いで厳戒態勢を取っている。

イスラエル軍は14日、ヒズボラの戦闘員が同国への侵入を試みたため、ドローンで無力化したと発表した。ヒズボラは前日、国境沿いに展開されたイスラエル軍の4つの陣地にロケット弾を撃ち込んだとみられる。

イスラエルのメディアによると、ヒズボラの戦闘員は14日午後、国境近くにあるイスラエル軍の陣地に向けてロケット弾と砲弾を撃ち込んだという。イスラエル軍はこれに応戦し、レバノン領内を砲撃した。

レバノンの国営テレビは関係者の話しとして、「イスラエル軍の砲弾が国境近くの集落に着弾し、住民2人が死亡した」と伝えている。

イスラエル軍はガザへの地上侵攻を開始する準備を進めているものとみられる。一連の衝突で死亡した民間人は3000人を超えた。

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