◎パンジャブ州警察によると、犯行には「敵対国の諜報機関」が関与しており、近日中に事件の詳細を公表する予定。
パキスタン東部パンジャブ州のモスクで反インドを推進する過激派組織「ムハンマド軍(Jaish-e-Mohammad」の幹部らが射殺された事件について、パキスタン警察は13日、犯行に関与したとされる容疑者数人を逮捕したと発表した。
パンジャブ州警察によると、犯行には「敵対国の諜報機関」が関与しており、近日中に事件の詳細を公表する予定だという。
事件は11日に発生。武装した2人組は礼拝者のふりをしてモスクに入り、銃を乱射したとされる。
地元警察はムハンマド軍の幹部、構成員、その他礼拝者が死亡したと報告している。
パンジャブ州警察は今回逮捕した数人の中に実行犯が含まれるかどうかを明らかにしていない。
殺害されたムハンマド軍の幹部は創設者の側近と伝えられている。犯行声明は出ていないようだ。
ムハンマド軍はインド北部の陸軍基地で2016年に発生した襲撃事件(兵士7人死亡)などに関与したとされる。
タイムズ・オブ・インディア紙によると、今回殺害された幹部は2016年の襲撃事件など、複数のテロ攻撃に関与したとして、インド当局から指名手配されていたという。
パキスタンとインドの関係は長い間、緊張状態にある。係争地カシミールをめぐる紛争が解決する目途は全く立っていない。
インド政府はパキスタンがカシミールの分離独立を目指す反政府勢力を支援していると非難。パキスタンはこの主張を否定している。
両国は1947年の独立時、65年、71年の計3回、この境界線を巡って衝突(印パ戦争)している。