◎事故はビハール州郊外の駅近くで11日夜に発生。首都ニューデリーからアッサム州に向かっていた23両編成の車両の6両目が脱線した。
2023年6月2日/インド、東部オディシャ州バラソール、脱線した旅客列車と野次馬(Press Trust of India/ロイター通信)

インド東部ビハール州で旅客列車が脱線し、少なくとも4人が死亡、50人が負傷した。地元当局が11日、明らかにした。

それによると、事故はビハール州郊外の駅近くで11日夜に発生。首都ニューデリーからアッサム州に向かっていた23両編成の車両の6両目が脱線したという。

プレストラスト・オブ・インディア紙は関係者の話しとして、「救助隊は現場で4人の死亡を確認した」と伝えている。

負傷者は市内の病院に搬送された。ケガの程度は明らかになっていない。

脱線の原因は分かっておらず、警察が捜査している。

この列車を運行するインド鉄道(国鉄)は12日中に記者会見を開く予定だ。

インドの鉄道網は世界最大級であり、歴代政府が数十億ドルを投じてインフラを整備したにもかかわらず、事故が多発している。

安全性を向上させる努力は今も続いているが、毎年数百件の鉄道事故が発生し、そのほとんどが人為的ミスや信号システムの老朽化によるものとされる。

東部オディシャ州バラソールで今年6月に発生した鉄道事故の死者数は300人近くに達した。信号システムの不具合が事故につながったとみられ、インド鉄道の関係者数人が逮捕されている。

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