◎両メーカーはタイに新たな電気自動車生産拠点を建設する計画を協議している。
マレーシアの自動車メーカー「プロトン」と中国自動車大手「吉利汽車控股」がタイに電気自動車工場を建設する予定だ。タイのタビシン(Srettha Thavisin)首相が11日、明らかにした。
それによると、両メーカーはタイに新たな電気自動車生産拠点を建設する計画を協議しているという。
タビシン氏はインドネシアの首都ジャカルタでマレーシアのイブラヒム(Anwar Ibrahim)首相と会談。記者会見で、「両メーカーは次のステップに進む会合を開き、前進することで合意した」と語った。
それ以上の詳細は明らかにされていない。
吉利汽車控股はプロトンの株式の49.9%を保有している。
プロトンは東南アジアで足場を築き、マレーシアブランドの復権に大きく貢献した。
吉利汽車控股は11日、プロトンがマレーシア西部ベラ州に新たな自動車工場を建設すると発表。同社は100億リンギット(約3170億)を投資するとしている。
マレーシアのメディアによると、タビシン氏は12日にマレーシア入りし、プロトンの自動車工場の建設予定地を視察する予定だという。
イブラヒム氏はタビシン氏との共同記者会見で、「タイ南部のマレーシア国境沿いで活動するイスラム過激派の反乱についても協議した」と明らかにした。
マレーシアはこの20年、タイ政府と反乱軍の和平交渉を仲介してきた。
地元メディアによると、タイ当局と反乱軍の戦闘による死者はこの20年で7000人に達したという。