◎軍政を率いるチアニ将軍は国連を「害悪」と呼び、72時間以内に同国から退去するよう勧告した。
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ニジェール軍政が国連の外交団に国外退去を命じた。国営テレビが10日に報じた。
それによると、軍政を率いるチアニ(Abdourahmane Tchiani)将軍は国連を「害悪」と呼び、72時間以内に同国から退去するよう勧告したという。
チアニ氏はテレビ演説の中で、「先月の国連総会に出席できなかったのは我が国で活動する国連職員のせいだ」と主張した。
大統領警護隊らで構成される反乱軍は7月末に首都ニアメの大統領府を占拠し、バズム(Mohamed Bazoum)大統領とその家族を拘束。その後、チアニ氏が国家元首に就任した。
バズム氏は9月の第78回国連総会で演説する予定だった。
国連はニジェール軍政の参加を認めず、バズム政権の関係者のみ、出席を認めた。
AFP通信は外交筋の話を引用し、「国連は軍政とバズム政権から演説要請を受けた」と伝えている。
チアニ氏は当時、グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長を「不誠実な男」と呼び、「我が国の国連職員が総会への参加を妨害した」と述べていた。
国連のデュジャリック(Stephane Dujarric)報道官はこの発言に強く反発し、「加盟国の要請が競合する場合、事務総長はこの問題を信任状委員会に付託し、審議する」と述べた。
またデュジャリック氏は「特定の組織を優遇することはない」と断じた。
同委員会は9人のメンバーで構成され、加盟国の要請について協議し、総会に報告する。
同委員会は軍政の統治下にあるミャンマーとアフガニスタンに関する協議を数回延期している。両国の国連代表はまだ旧政権の大使である。