◎武装した2人組は礼拝者のふりをしてモスクに入り、銃を乱射した。
パキスタン東部パンジャブ州のモスクに武装した2人組が乱入し、反インドを推進する過激派組織「ムハンマド軍(Jaish-e-Mohammad」の幹部らを射殺した。警察当局が11日、明らかにした。
それによると、2人組は礼拝者のふりをしてモスクに入り、銃を乱射したという。
地元警察はムハンマド軍の幹部、構成員、その他礼拝者が死亡したと報告。それ以上の詳細は明らかにしていない。
地元メディアによると、犯行声明を出した組織は確認されていないという。
タイムズ・オブ・インディア紙は関係者の話しとして、「2人組はムハンマド軍の幹部を狙っていた」と伝えている。
ムハンマド軍はインド北部の陸軍基地で2016年に発生した襲撃事件(兵士7人死亡)などに関与したとされる。
タイムズ・オブ・インディア紙によると、殺害されたムハンマド軍の幹部は2016年の襲撃事件で指名手配されていたという。
インド政府はこの襲撃事件に関するコメントを出していない。
パキスタンとインドの関係は長い間、緊張状態にある。係争地カシミールをめぐる紛争が解決する目途は全く立っていない。
インド政府はパキスタンがカシミールの分離独立を目指す反政府勢力を支援していると非難。パキスタンはこの主張を否定している。
この境界線を巡って両国が衝突(印パ戦争)したのは1947年の独立時、65年、71年の計3回。