◎内閣の主要機関で議長などを務めた陸軍の参謀総長と中将とみられる2人は大逆罪、収賄罪、外貨の不法所持などの罪で実刑判決を受けた。
ミャンマーの軍事法廷が汚職の疑いで更迭された元高官2人に事実上の終身刑を言い渡した。ミャンマー国営放送(MRTV)が11日に報じた。
それによると、内閣の主要機関で議長などを務めた陸軍の参謀総長と中将とみられる2人は大逆罪、収賄罪、外貨の不法所持などの罪で実刑判決を受けたという。
MRTVは関係者の話しとして、「今回の判決は行政機関の幹部に対するものとしては、これまでで最も厳しいものになった」と伝えている。
2人は70代とみられ、終身刑に等しい禁固20年を言い渡されたようだ。
MRTVによると、この2人以外にも複数人が収賄罪などで告発され、別の裁判で実刑判決を言い渡されたという。
それ以上の詳細は明らかにされていないが、対象者は1人残らず解任された。
MRTVは先月、高官2人に賄賂を贈ったとされる民間事業者が摘発され、その後、首都ネピドーでこの2人が拘束されたと報じた。
軍政を率いるフライン(Min Aung Hlaing)司令官は全国の公務員に対し、「その地位を乱用する者は厳しく処罰する」と警告していた。