◎この極右グループは爆発物を使用して全国的な停電を引き起こし、その後、保健相を誘拐して内戦に似た状況を作り出そうとしていた。
2022年12月17日/ドイツ、フランクフルトの住宅街、連行されるハインリヒ13世と警察官(Boris Roessler/ドイツ通信社)

クーデター計画と保健相の誘拐計画に関与したとされるドイツの極右勢力の構成員数人が逮捕された。警察当局が10日、明らかにした。

それによると、中部ヘッセン州の警察当局は複数の地域で一斉家宅捜索を実施したという。

連邦検察は声明で、「この極右グループは爆発物を使用して全国的な停電を引き起こし、その後、保健相を誘拐して内戦に似た状況を作り出そうとしていた」と述べている。

ドイツ通信社(dpa)によると、このグループはユナイテッド・ペイトリオッツを名乗り、その構成員5人は別の裁判にかけられている。

警察当局は西部と南西部の州でも家宅捜索を行い、複数人を逮捕したとしている。

バイエルン州ミュンヘンの検察当局によると、郊外の町で逮捕された男は保健相の誘拐計画に深く関与し、それを実行するためにクロアチアで銃器を調達する準備を進めていたという。

警察はユナイテッド・ペイトリオッツの構成員1人を昨年逮捕。この時、銃器22丁、弾薬数百発、多額の現金を押収していた。

保健省の報道官は10日、警察の一斉家宅捜索と逮捕劇を歓迎した。

この事件は昨年12月に発覚した政府転覆計画とは別ものである。この転覆計画事件では極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の関係者も逮捕された。

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