◎受刑者の1人が独房に火を放ち、脱走を試みた。
2022年1月13日/レバノン、首都ベイルートの市街地(Getty Images/AFP通信/EPA通信)

レバノン東部ベカー渓谷の町ザフレにある刑務所で火災が発生し、3人が死亡、16人が負傷した。地元当局が6日、明らかにした。

それによると、受刑者の1人が独房に火を放ち、脱走を試みたという。

地元警察は声明で、「受刑者19人が煙を吸うなどして病院に搬送され、うち3人が死亡した」と明らかにした。

火を放った受刑者は独房の壁に穴を掘って脱獄を試みようとしたものの、看守に見つかったことに腹を立て、独房に火をつけたという。

国営テレビは関係者の話しとして、「国家警察は脱獄者が出る恐れがあるとして、ザフレに増援部隊を派遣した」と伝えている。

レバノンは近代史上最悪と呼ばれる経済危機の真っただ中にあり、通貨はこの数年で紙くずになり、目を覆いたくようなインフレに直面。人口の4分の3以上が極度の貧困に陥っている。

その影響で刑務所の生活環境も劇的に悪化し、多くの受刑者が不満を訴えているようだ。

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