◎山火事はテネリフェ島北東部の山岳地帯にある2つの町の近くで発生した。
アフリカ北西部・スペイン領カナリアのテネリフェ島で新たな山火事が発生し、市民約3000人が避難を余儀なくされた。地元当局が5日、明らかにした。
それによると、山火事はテネリフェ島北東部の山岳地帯にある2つの町の近くで発生。南西部の主要観光地は影響を受けていないが、多くの外国人観光客が山火事発生のニュースに困惑し、SNSに写真や動画を投稿した。
テネリフェ島では今年8月に過去最悪の山火事が発生し、140平方キロメートル(東京ドーム3000個分)の山林が焼失。約1万2000人が数週間にわたって避難を余儀なくされた。
この山火事は概ね鎮火したものの、完全に消し止めることはできず、消防がパトロールを続けていた。
カナリア諸島政府によると、消火活動には陸軍兵士や消防士など約120人が参加している。これまでのところ、焼失面積は30ヘクタールにとどまっている。
カナリア諸島とスペイン本土は今年、ここ数年最も厳しい干ばつと高温に見舞われた。