◎インド政府はタリバンを承認しておらず、カブールの在アフガン・インド大使館は2年前に閉鎖されている。
インドの首都ニューデリーにある在アフガニスタン大使館が10月1日をもって業務を停止した。
同大使館は公式ホームページに声明を投稿。「インド在住のアフガン国民に対する緊急支援サービスは継続する」とした。
インド政府はタリバンを承認しておらず、カブールの在アフガン・インド大使館は2年前に閉鎖されている。
ニューデリーの在アフガン大使館は2021年8月の政変で失脚したガニ(Ashraf Ghani)大統領が任命した職員がインド当局の許可を得て運営していた。
同大使館は声明の中で、「人員と資源が圧倒的に不足しており、業務を継続することが困難になった」と述べている。
インド外務省は今のところコメントを出していない。
タイムズ・オブ・インディア紙は先週、当局者の話しとして、「駐アフガン大使は数カ月前に出国し、他の多くの外交官も第三国に亡命した」と伝えていた。
在アフガン大使館によると、ガニ前政権の関係者はインドで生活し、働き、学び、ビジネスをしているアフガン人の利益が守られるよう、インド政府と協議を続けているという。
国連がインドで登録した難民約4万人のおよそ3割がアフガン人とされる。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、インドに逃れたアフガン難民の数はこれよりはるかに多いという。
インド政府は昨年、アフガンの物資不足を補うため、小麦、医薬品、コロナワクチン、冬物衣料などの救援物資を送った。