◎イスラエル軍はこの1年半、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住区をほぼ毎日取り締まっている。
イスラエル軍兵士がヨルダン川西岸地区でパレスチナ人男性を射殺した。パレスチナ保健省が9月30日、明らかにした。
イスラエル軍によると、この男性はヨルダン川西岸のラマラ近郊にある駐屯地で兵士に火炎瓶を投げつけたため、その場で射殺されたという。
パレスチナ保健省は声明で、「イスラエル兵はラマラの難民キャンプで生活する男性を銃殺した」と非難した。
ガザ地区を実行支配するイスラム過激派組織ハマスも声明を発表。この男性を組織の一員と主張した。
ハマスも男性が銃殺されたと非難し、イスラエル当局が遺体の返還要請を拒んだとしている。
現地メディアによると、ラマラの住民は男性の葬儀を執り行えないことに憤慨し、ゼネストを決行するよう呼びかけたという。
ラマラの大学に通う大学生は30日の講義をボイコットした。
イスラエル軍はこの1年半、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住区をほぼ毎日取り締まっている。パレスチナの過激派はこれに反発し、ユダヤ人に対する攻撃を強めている。
ヨルダン川西岸や東エルサレムなどで今年イスラエル軍に殺害されたパレスチナ人は200人近くに達した。パレスチナ人の攻撃で今年死亡したイスラエル市民は30人超となっている。