◎アフガン大使は数カ月前にインドを離れ、その他職員も次々と第三国に亡命しているようだ。
インドの首都ニューデリーにある在アフガニスタン大使館が業務をすべて停止する予定だ。現地メディアが29日に報じた。
それによると、インド外務省はアフガンを統治するタリバンから業務停止連絡を受けたという。
インド政府はタリバンを承認しておらず、カブールの在アフガン・インド大使館は2年前に閉鎖されている。
地元メディアによると、ニューデリーのアフガン大使館は2021年8月の政変で失脚したガニ(Ashraf Ghani)大統領が任命した職員がインド当局の許可を得て運営している。
しかし、アフガン大使は数カ月前にインドを離れ、その他職員も次々と第三国に亡命しているようだ。
インド政府はタリバンを承認するかどうかは国連の決定次第としている。
国営テレビによると、在アフガン大使館職員と連絡を取ることはできなかったという。
アフガンのメディアTOLOは関係者の話しとして、インド外務省に送られたとされるタリバンの書簡の一部を概説している。
それによると、タリバンはインド外務省の「外交的配慮の欠如」に基づき、9月末までに大使館の業務を永久に停止すると通知したという。
インドは昨年、アフガンの物資不足を補うため、小麦、医薬品、コロナワクチン、冬物衣料などの救援物資を送った。