◎ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、チェコ国防省は約1年にわたって米当局と交渉を行ってきた。
2022年6月17日/北マケドニア、首都スコピエの空軍基地、米製F35戦闘機(Boris Grdanoski/AP通信)

チェコ政府は27日、米航空宇宙大手ロッキード・マーチンのF35戦闘機を24機取得する国防省の計画を閣議決定した。

それによると、予算は65億ドル(約9700億円)規模になる予定。

F35は世界で最も先進的な戦闘機のひとつであり、西側の先進国が保有している。

フィアラ(Petr Fiala)首相は閣議後の記者会見で、「F35は今後数十年にわたり、我が国の空軍に力を与え、これから直面する可能性がある問題を解決する」と述べた。

またフィアラ氏は欧州の同盟国およびNATOを念頭に置き、「チェコ政府は欧州の安全保障および我が国の自衛にコミットしている」と強調した。

フィアラ氏によると、24機のうち最初の1機は2031年に納入され、残りは2035年までに納入される予定だという。

F35は現在チェコ空軍が保有しているスウェーデン製の戦闘機14機に取って代わることになる。

国防相の報道官は27日、F35の取得計画について、「チェコ政府は本体、パイロットの訓練、弾薬、その他の費用として50億ドル近くを米国に支払う」と述べた。

残りの15億ドルは中部にある空軍基地の改修、燃料、スタッフの訓練に充てられる予定だ。

空軍の参謀総長は声明で、「F35はこの地域に侵略を企てる勢力からチェコおよび同盟国を効果的に守ることができる」と述べた。

ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、チェコ国防省は約1年にわたって米当局と交渉を行ってきた。

チェコ政府は今年5月、軍の近代化の一環として、スウェーデン製の歩兵戦闘車CV90を246台取得する国防省の計画を閣議決定した。

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