◎2人に賄賂を渡したとされる複数のビジネス関係者も逮捕された。
ミャンマー軍政が汚職の疑いで拘束されたとみられる内閣の高官2人を罷免した。現地の独立系メディアが26日に報じた。
オンラインメディア「ミャンマー・ナウ」などによると、内閣の主要機関で議長などを務めた陸軍の参謀総長と中将が汚職の疑いで拘束されているようだ。
2人は今月初めに拘束されたとみられる。ミャンマー・ナウによると、2人に賄賂を渡したとされる複数のビジネス関係者も逮捕されたという。
参謀総長と中将は燃料や食用油業者との取り引きで数百万ドルの賄賂を受け取ったとされる。
ミャンマー・ナウによると、国営メディアはこの疑惑を一切報じておらず、「参謀総長は医療休暇に入った」と報じられたという。
ミャンマー国営放送(MRTV)は26日、フライン(Min Aung Hlaing)司令官が最高意思決定機関である国家統治評議会(SAC)と内閣の改造を行ったと報じた。
SACの人事異動は2021年2月のクーデター以来、4回目となる。
罷免された陸軍参謀総長と中将は首都ネピドーで拘束され、取り調べを受けているものとみられる。
MRTVによると、フライン氏は2人の後任に陸軍の大将と別の中将を任命したという。この中将はフライン氏の顧問も兼任しているようだ。
MRTVと国営紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーは2人が解任された理由を報じていない。