◎2年前に政権を奪取したタリバンはNGOへの監視を強化。女性の就労を制限し、主要NGOは活動停止を余儀なくされた。
アフガニスタンを統治するタリバンが外国人を含むNGO職員18人を拘束した。現地メディアが15日に報じた。
国連アフガン支援団(UNAMA)によると、職員18人は今月、中部ゴール州にあるNGO事務所から2回に分けて連行されたという。
このNGOはスイスに拠点を置き、アフガンでのみ活動している。
AP通信は関係者の話しとして、「18人は首都カブールに連行された」と伝えている。
2年前に政権を奪取したタリバンはNGOへの監視を強化。女性の就労を制限し、主要NGOは活動停止を余儀なくされた。
国連人権理事会は今週、タリバンが市民の基本的人権を組織的に破壊し、計り知れないほど残酷な弾圧を繰り広げていると非難。アフガンで活動するNGOが取り締まりや嫌がらせを受けていると報告していた。
UNAMAは声明で、「我々は18人が拘束された理由を知らず、タリバンから説明もない」と明らかにした。
またUNAMAは「18人の安全と福利を守るために、関係機関や組織と連携して対応に当たっている」と述べた。
タリバンはこの拘束に関する声明を出していない。
地元のテレビ局は州知事の話しとして、「この外国人は米国籍で、キリスト教を広めようとした罪で拘束された」と伝えている。