◎米政府はイランの支援を受けるヒズボラをテロ組織に指定。同組織は南米の麻薬密売に深く関与し、外貨を得ているものとみられる。
2017年11月8日/レバノン南部、イスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘員(Mahmoud Zayyat/AFP通信/Getty Images)

米財務省は12日、レバノンイスラム教シーア派組織ヒズボラとつながりのあるレバノンおよび南米の個人7人とその関連企業からなるネットワークに制裁を科した。

このうちの1人はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで1994年に発生したテロ攻撃(アルゼンチン・イスラエル相互協会爆破事件、85人死亡、数百人負傷)の実行犯のひとりとされる。

米財務省は声明で、「この措置はヒズボラの工作員や資金提供者を、その所在地を問わず追及するという米政府のコミットメントに基づいている」と述べている。

米政府はイランの支援を受けるヒズボラをテロ組織に指定。同組織は南米の麻薬密売に深く関与し、外貨を得ているものとみられる。

制裁を科されたネットワークは南米全域で様々な麻薬密売やマネーロンダリングに関与しているとされる。

米財務省によると、7人のうち1人はエルサルバドルで押収された果物の積み荷に1500万ドル相当のコカイン500キロを隠して密輸したという。

またこのネットワークに関連する企業はベネズエラで暗号通貨を取り扱い、利益を上げているとみられる。

米財務省はコロンビアに拠点を置くベンチャー企業にも制裁を科した。この企業は石炭を取り扱い、ヒズボラに資金提供したとされる。

レバノンに拠点を置くダイヤモンドを取り扱う企業はコロンビアのベンチャー企業に約4万ドルを送金したとされる。

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