◎中国人の精神を損なうコスプレをしたり、アニメキャラクターのモノマネをした人は懲役刑や罰金刑に処される可能性がある。
中国、首都北京、コスプレをした女性(Getty Images)

中国共産党が「中国人の精神を損なう」言動や服装を禁止する法案を準備しているようだ。現地メディアが6日に報じた。

それによると、この法案が成立すれば、中国人の精神を損なうコスプレをしたり、アニメキャラクターのモノマネをした人は懲役刑や罰金刑に処される可能性があるという。

報道によると、何が違反行為に当たるかはまだハッキリしていないようだ。

中国のSNS「微博(ウェイボー)」には過剰な取り締まりを避けるよう求める投稿が多数寄せられている。

共産党は最近、数十年ぶりとなる公安法の改正案を公表した。

その中に明記されている服装法はSNS上で「やりすぎ」「アニメ・コスプレ禁止法」などと批判を浴びている。

争点となっている条項は「中華民族の精神を損ない、感情を傷つける衣服やシンボルを身につけたり、他人に身につけさせたりした人は最大15日間拘留され、最高5000元(680ドル)の罰金が科される可能性がある」としている。

また、中華民族の精神を損なうインターネット記事や論文を作成・流布した者も同様の処罰を受ける可能性がある。

改正案は地元の英雄や殉教者の名前を侮辱、中傷、その他侵害することや、その記念碑などを破壊することも禁じるとしている。

あるウェイボーユーザーはこう投稿している。「三国志の英雄・関羽をイメージしたラブコメディマンガを書いて公開した場合も取り締まりの対象になるの?」

ネット上では「法執行機関は神様なの?」「国家の感情が傷つけられたと誰が決めるの?」「かっこいい系のコスプレはいいの?」「スラムダンクはいけますか?」などといった疑問の声が上がっている。

公安当局は今年3月、旧日本軍の軍服(コスプレ)を着用していた女性を拘束した。

先月初めには首都北京で行われた台湾人歌手のコンサートで、LGBTQ+(性的少数者)の象徴であるレインボー柄の服を着ていた人々が入場を拒否された。

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