◎カルト教団「グレースロード教会」は2014年、韓国が飢饉と自然災害によって滅亡すると予言し、会員約400人とフィジーに移住。その悪名を世間に知らしめた。
南太平洋のフィジーで韓国のカルト教団幹部4人が逮捕された。地元当局が7日、明らかにした。
それによると、このうち2人は強制送還される予定だが、残り2人は裁判所の差し止め命令により、送還を免れる可能性があるという。
首都ソウルで発足したとされるカルト教団「グレースロード教会」は2014年、韓国が飢饉と自然災害によって滅亡すると予言し、会員約400人とフィジーに移住。その悪名を世間に知らしめた。
創設者のシン・オクジュ(Shin Ok-ju)受刑者はフィジーで信者を監禁、暴力をふるったとして2019年に韓国の刑務所に収監された。
教会はフィジーに移住後、ビジネス帝国を築いた。
教会は虐待の疑惑および、カルトであることを否定している。
しかし、韓国に戻ることができた会員は幹部らがパスポートを没収し、暴力と虐待で支配下に置いたと非難している。
それによると、教会は会員に労働を強制し、ある会員を儀式の中で殴打、殺害したという。
韓国当局は2018年、インターポールを通じて逮捕状を発行。幹部らを国際指名手配した。
グレイスロード教会のフィジーでの事業は「グレイスロード・グループ」の名で運営されており、建設業、レストラン運営、農業など多岐にわたる。