◎旧市街はイスラエルとパレスチナの紛争の震源地であり、しばしば暴力の火種となっている。
イスラエル・西エルサレムの旧市街でパレスチナ人の若者が男性2人を鋭利な刃物で刺し、ケガを負わせた。警察当局が6日、明らかにした。
それによると、17歳の少年が現行犯逮捕されたという。
事件は旧市街への入り口のひとつであるヤッフォ門近くで発生した。ここはアルメニア人居住区、キリスト教徒居住区、イスラム教徒居住区に挟まれ、観光客で混雑している。
エルサレム警察は声明で、「容疑者は旧市街中心部でバスを利用し、犯行現場まで徒歩で移動。その後、犯行に及んだ」と述べている。
AP通信は医療関係者の話しとして、「ユダヤ人とみられる56歳の男性が顔、首、手を切りつけられ、病院で手当てを受けている」と伝えた。命に別条はないという。
もうひとりの負傷者は腹部を刺され入院した。容体は明らかにされていない。
旧市街はイスラエルとパレスチナの紛争の震源地であり、しばしば暴力の火種となっている。
ヨルダン川西岸とエルサレムで今年イスラエル軍に殺害されたパレスチナ人は180人を超えた。パレスチナ人の攻撃で今年死亡したイスラエル市民は31人となっている。
イスラエルは1967年の第三次中東戦争でガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸地区、ゴラン高原、アルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領した。
パレスチナは東エルサレムを首都とする国家の建設を求めている。
イスラエルはエルサレム全体を首都とみなしている。