◎攻撃は3日午後に2段階に分けて行われた。
2021年9月18日/ミャンマー西部の集落(ロイター通信)

ミャンマー東部・国境の町にある警察本部がドローン攻撃を受け、陸軍幹部と地区行政官を含む少なくとも5人が死亡した。現地メディアが4日に伝えた。

それによると、攻撃は3日午後に2段階に分けて行われたという。

攻撃を受けたのはタイと国境を接する東部カイン(カレン)州ミャワディの警察本部とみられる。

この攻撃は2021年2月の軍事クーデター以来、軍政や行政当局者を標的としたドローン攻撃としては最悪の被害を出したとみられる。

アウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)氏の追放は全国規模の抗議デモに発展。その後、多くの地方都市でゲリラ部隊が発足し、民主派で構成される「国家統一政府」の武装組織「人民防衛軍(PDF)」が誕生した。

PDFは軍政をテロ組織とみなし、ドローンや銃器による攻撃を繰り返している。

地元の民主派メディアによると、PDFは何十年も前から武力闘争を続けてきた国境地帯に拠点を置く複数のゲリラと同盟関係にあるという。

PDFとカレン民族同盟(KNU)に属するレジスタンス「フェデラル・ウィングス」は4日、フェイスブックに声明を投稿。3日の警察本部空爆に関与したと主張した。

同グループは声明の中で、「大隊長を含む5人が死亡したことを確認した」と述べている。

一方、ミャンマー国営放送(MRTV)は当局者の話しとして、「最初のドローン爆撃から約1時間に被害状況を確認していた事務員3人が2度目の空爆で死亡した」と伝えている。

またMRTVは「治安当局者と行政官10人がミャワディの病院で、警察署長を含む別の4人がタイ国境を越えたところにある私立病院で治療を受けている」と伝えた。

それによると、地元当局は救助隊員が6人目の遺体を発見したという情報を得たものの、事実か否かはまだ確認できていないという。

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