◎タリバンは政権奪取以来、経済活性化のために外国からの投資を求めてきた。
アフガニスタン、北東部バダフシャン州(Getty Images)

アフガニスタンを統治するタリバンが2年前の政権奪取以来最大となる65億ドルの開発契約を地元企業と結んだ。中央政府の報道官が8月31日、明らかにした。

それによると、政府は7件の鉱業契約を地元企業と結んだという。この企業は中国、イラン、トルコなどの企業とつながりを持つとされる。

この契約により、少なくとも4つの州で鉄鉱石、鉛、亜鉛、金の採掘・加工が行われることになるようだ。

中央政府のムジャヒド(Zabiullah Mujahid)報道官はSNSに声明を投稿。契約の詳細は明らかにしなかったが、「これは数千の雇用を創出し、国の経済状況を大幅に改善するだろう」と述べた。

AP通信はこの問題に詳しい専門家の話しとして、「タリバンはアフガンの鉱業を知り尽くしている」と伝えている。

「タリバンはアフガンに多くの鉱物があることを理解しており、それは利益をもたらすでしょう。ただし、鉱物の採掘作業は非常に複雑で、適切な枠組み、戦略、制度、インフラが必要です。地元や外国企業と連携し、少しずつ開発を進めていくことになるでしょう...」

タリバンは政権奪取以来、経済活性化のために外国からの投資を求めてきた。

欧米諸国の支援を受けた前政権の年度予算の80%近くが国際社会からの支援によるものだった。現在、西側の支援はほとんど途絶えている。

タリバンは前政権と同じく、国の財源を確保するために、広大な領土の鉱物資源に望みを託している。首都カブールに近いロガール州には世界最大の銅鉱床があると考えられている。

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