◎レバノンとイスラエルは1948年のイスラエル建国以来、戦争状態にある。
レバノン、首都ベイルートのラフィク・ハリリ国際空港(Getty Images)

レバノン当局がイスラエルのスパイ活動に関与したとされるロシア人2人を逮捕した。現地メディアが28日に報じた。

それによると、このロシア人2人は数週間前に首都ベイルートのラフィク・ハリリ国際空港で逮捕されたという。

レバノン政府の報道官は先週、外国人2人を出国直前に拘束したと発表したが、身元や逮捕した時期は明らかにしていなかった。

ロシア国営メディアは在レバノン・ロシア大使館関係者の話しとして、「ロシア外務省は2人が逮捕された理由を確認中」と伝えている。

AP通信によると、この2人はレバノンの安全保障に関する情報をイスラエルに提供したとみられる。

レバノンの刑法はイスラエルのスパイまたはそれに関与した者を反逆罪に相当する罪に問うとしており、死刑に処される可能性がある。

レバノンのメディアによると、この2人はイスラエルの諜報機関にスカウトされ、レバノンに赴き、情報を収集したり、イスラム教シーア派組織ヒズボラの施設の写真を撮影したりしたという。

レバノンとイスラエルは1948年のイスラエル建国以来、戦争状態にある。イスラエル政府とヒズボラは2006年のレバノン侵攻で激闘を繰り広げた。

イスラエル政府はヒズボラを最も深刻な脅威のひとつと考えており、イスラエル領内を攻撃できるロケットやミサイルを15万発ほど保有していると推定している。

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