◎イスラエル軍はこの1年半、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住区をほぼ毎日取り締まっている。
ヨルダン川西岸地区で先月イスラエル兵に頭を撃たれたパレスチナ人男性(20歳)が亡くなった。パレスチナ通信(WAFA)が26日に報じた。
それによると、この男性はヨルダン川西岸のジェニン近郊在住。イスラエル軍が7月3日に行った取り締まりの中で頭を撃たれ、市内の病院に入院していたという。
前与党ファタハの武装部門「アルアクサ殉教者旅団」は26日、この男性を「最も激しい戦士のひとり」と呼び、「敵を討つ」と誓った。
同旅団の戦闘員を含む武装した男たちは亡くなった男性の遺体を生まれ故郷に運び、埋葬したようだ。
イスラエル軍による7月初めの取り締まりではパレスチナ人少なくとも14人が死亡した。
同軍はジェニンの難民キャンプに拠点を置く武装集団に大きな損害を与え、数千の武器、爆弾、資金などを押収したとしている。
イスラエル軍はこの1年半、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住区をほぼ毎日取り締まっている。ネタニヤフ政権はこの取り締まりを「弱体化したパレスチナ自治政府の尻拭い」と呼んでいる。
ヨルダン川西岸と東エルサレムで今年イスラエル軍に殺害されたパレスチナ人は180人近くに達した。パレスチナ人の攻撃で今年死亡したイスラエル市民は30人となっている。